どんなに流行が変わっても、時代毎に必ず存在するデュエットソングを振り返ってみます。
90年代前半にヒットしたデュエットソングを以下にランキングしました。
80年代最後のデュエットヒット「麦畑」。3位オヨネーズが有名ですが、8位に競作のむぎふみスターズまでランクインしています。オヨネーズ版は7週ランクイン、1位も1週獲得し、89年末から90年初めにかけて(主に中高年層の)忘年会新年会のカラオケ定番となったのでしょう。しかし、おちゃらけ系宴会デュエットソングは90年代に入り消滅してしまいました。
それから3年、音楽界の状況が目まぐるしく変化していたところに現れたのがご存じ「世界中の誰よりきっと / 中山美穂&WANDS」。90年代に入りドラマ主演&主題歌という金脈を掘り当てた中山美穂ですが、当時人気急上昇のWANDSを従えデュエットソング界にも殴り込みをかけてきました。当時のヒットの法則をこれでもかと詰め込み、最終的にセールス180万枚のメガヒット。ベストテンでは14週ランクイン(うち1位3週)し30年経った今もデュエットソングの定番となっています。しかしながら、個人的な意見を言わせてもらうと90年代の中山美穂主題歌はつまらないです。80年代の「CATCH ME」「人魚姫」、91年の「Rosa」のようなダンサブル路線を封印し、OLカラオケ受けを狙った似たようなミディアムばかり。恋愛ドラマに激しい曲調は合いませんし、商業的には成功しているわけで、結果正しかったのでしょうが、歌唱力がない分サウンドで遊んでいただかないと困りますね。
話がデュエットから逸れました。そんな中山さんを僅差でかわし、この時代のNo.1デュエットソングに立ったのは「愛が生まれた日 / 藤谷美和子・大内義昭」でした。人気女優の歌手デビュー曲で主演ドラマの挿入歌にもなっており、こちらもヒットの法則を詰め込み大ヒット。12週ランクイン(最高2位2週)しました。他、NOA(仙道敦子&吉田栄作)も含め、やはり主演&主題歌としてヒットした部分が大きいと思われますね。