9999点獲得曲①TRUE LOVE

9999点は最高得点であり、売上・有線・ラジオ・ハガキの4部門全てで1位を取らなければなりません。本家ベストテンでは12年の歴史のうち、「YOUNGMAN / 西城秀樹」の1曲のみであり、もちろん簡単に達成できるものではありませんでした。それでは「90年代前半編」でこの記録を達成できたのは何曲あったのでしょうか。時代を遡りながら1曲ずつ紹介していきます。

1曲目は「TRUE LOVE / 藤井フミヤ」です。1993年11月10日発売、11月25日放送回に初登場でいきなり1位になると、そのまま8週連続1位、ベストテン内に10週ランクイン(年末年始は2週分合算)しました。2週目にはラジオ以外の3部門で1位となり王手、3週目と4週目の2週に渡り9999点を獲得しています。が、悔しいのは5週目の有線ではないでしょうか。年末は有線大賞などの音楽特番もあり、その年売れた演歌勢が再上昇するのが通例な有線ランキングで、「心凍らせて」はこの年最大の演歌&有線ヒットであるものの、爆発的セールスを記録していた「TRUE LOVE」を抑え満点阻止してしまうとは、ベストテンの奥深さを感じずにいられません。とはいえ、元々のハガキの強さも手伝い9週目まで9,000点を超える高得点を出し続け、「Try Boy, Try Girl / 前田亘輝」、「ロマンスの神様 / 広瀬香美」ら同じく9,000点超えのライバル達を抑えて8週連続1位の快挙でした。

それにしてもフミヤさん、前年末でチェッカーズを解散し10ヵ月ぶりの再始動となるこの曲で最高のリスタートを切れたのではないでしょうか。本人は「ソロ1発目、年末、主題歌と重なってるから」と謙遜してますが、蓋を開ければ200万枚の特大ヒットです。個人的には曲の構成がシンプルなのが良かったのでは、と思ったりしますね。