9999点獲得曲③SAY YES

90年代前半で最高得点の9999点を達成した曲を紹介しています。3曲目は「SAY EYS / CHAGE&ASKA」です。1991年7月24日発売、8月8日放送回で初登場3位、2週目~14週目まで13週連続1位を達成しました。これは「ルビーの指環 / 寺尾聡」の12週を10年ぶりに破る新記録であります。満点は3~5週目の3週、ハガキ以外の3部門に限れば11週1位と、圧倒的な強さでした。名曲なのは当然ですが、ここまでのヒットになったのは分析すると主に3つの理由が考えられます。

理由① 主題歌となったフジテレビドラマ「101回目のプロポーズ」が高視聴率であったこと。オープニングの主題歌映像だけでなく、ラストに浅野温子が髪振り乱して泣きじゃくるシーンにもしっかり流れて、もう歌込みで感情移入するしかありません。ここまで音楽と映像がマッチすると無敵です。半年前に同じくフジテレビドラマでやった「ラブストーリーは突然に / 小田和正」の手法を、よりキャッチーに、よりあざとくやってみせました。(誉めてます)

理由② 「ASKA / はじまりはいつも雨」の超ロングヒット。ソロ曲に加え、C&A前作「太陽と埃の中で」がヒットし本人たちの人気も上昇中であったこと。シングルのみならず、アルバムやライブ動員も好調でした。音楽性をフォークからポップスに移行して5年ほど経っていたでしょうか。ゆっくりながら、それでも着実に浸透してファンを増やしていたタイミングでしたね。

理由③ 8月~10月前半にかけ、新曲が少なかったこと。7週目までは「どんなときも。/ 槇原敬之」「TUBE / さよならイエスタデイ」「格好悪いふられ方 / 大江千里」の先発3曲を従え、上位の変動も殆ど無い状態。8~13週目ではハガキ上位常連5曲「光GENJI / WINNING RUN」「LOVE IS ALL / 徳永英明」「ミセスマーメイド / チェッカーズ」「 Silent Jealousy / X」「Can’t Stop!!-Loving- / SMAP」が頑張りましたが、残念ながら総合1位を奪うほどのパワーはありませんでした。とはいえ、売上においてもドラマ終了1か月後の13週目まで週間10万枚をキープしての1位ですから、敵うはずもありませんね。

そんな独走状態も14週目・11月7日放送回、秋の新曲ラッシュによりようやく陰りが見えるのでした。個人的にはこの回が90年代メガヒット時代のスタートと思うのですが、また別の機会に触れたいと思います。