ランキング作成方法

ランキング、配点について

「ザ・ベストテン」ではレコード売上、有線リクエスト、ラジオ総合、番組へのハガキリクエスト、以上の4要素を元にランキングを作成していました。配点比率は時代により変わっているのですが、当サイトでは86年7月から番組終了までの3年強で採用されていた「売上6:有線1.01:ラジオ0.99:ハガキ2」をそのまま使用しています。各要素の週間ベスト30から、1位30点、2位29点、3位28点…29位2点、30位1点というポイント制で、4要素全て1位になると最高得点の9999点になります。

具体的に計算すると、4要素全て1位の場合、

売上30×6+有線30×1.01+ラジオ30×0.99+ハガキ30×2=300点

これを9999点にするため、33.33を掛けます

300×33.33=9999

これが得点の仕組みです。
小数点以下については、週間ランキングでは四捨五入されるが年間ランキングでは反映され、また同点の場合はハガキ上位が1点差で総合上位となります。

4要素の詳細

<売上>
本家ベストテンでは3つの調査会社からデータを取っており、配点比率の6割を2:2:2で分けていました。
当サイトではオリコン1社のみ採用しています。
91年に入るとメガヒット現象が起きるのですが、ベストテンはポイント制のため、1週間で100万枚売ろうが10万枚であろうが、同じ1位なら同じ点数
(ポイント30×比率6×係数33.33=5,999.4→四捨五入され5,999点)となります。

<有線>
オリコン誌に掲載されていた「有線リクエスト40」大阪有線放送社(現USEN)を採用しています。
業界シェア9割と言われていましたので信用度は高いと考えます。

<ラジオ>
オリコン誌に掲載されていた「ラジオリクエスト40」を採用しています。
このランキングですが、純粋にラジオ局に寄せられた電話やハガキの集計では無いと思われます。
各放送局が持っていたベストテン番組(番組へのリクエストがメインではあるが売上、有線なども加味した独自ランキング)の順位が反映されていると考えられます。これは本家ベストテンの頃から同様であったと思われますので、そのまま採用しています。

<ハガキ>
本家ベストテンは終了していますので、集めようにも集められません。しかし「ベストテンらしさ」を出すには必要不可欠な要素であるため自主制作しました。番組最後の3年間のハガキランキングを調査し、ジャンル別、歌手毎の傾向を反映させています。総合ランキング作成における唯一の主観的な要素になりますので、考えを別でまとめます。

その他ルール

<除外曲>
本家ベストテンにならい判断しています。
・洋楽(邦楽歌手が英語詞で歌うもの、また日本語でカバーしたものは対象)
・インスト作品
・Jリーグ関連で歌手の素性が不明であったり、歓声などを編集したもの
・長時間かつメドレーであり、1曲として作られていないもの

主な除外曲は
・WE ARE THE CHAMP~THE NAME OF THE GAME~/THE WAVES
・江の島/Z団
・’88〜Love Story/松本孝弘
・#1090 〜Thousand Dreams〜/松本孝弘
・Foreign Sand/YOSHIKI&ROGER TAYLOR 他

<同一曲仕様違いの合算について>
以下の曲について、オリコン上別集計となっていても同一曲と判断し売上枚数を合算、ランキングを修正しています。

・勇気のしるし/牛若丸三郎太(リミックス盤)
・お祭り忍者/忍者(c/w違い)
・浪漫飛行/米米CLUB(c/w違い)
・島唄/THE BOOM(バージョン違い)
・Get Along Together/山根康広(バージョン違い)
・MISTY HEARTBREAK/access(リミックス盤)
・DRASTIC MERMAID/access(リミックス盤)

バージョン違いの2曲は、有線・ラジオランキングでも別集計で同時にランキングされる週が何度かありました。有線・ラジオランキングにはオリコンの枚数にあたる具体的な「数値」がないため合算ができません。よってその場合は上位の順位を採用しています。

<年末年始ランキング>
オリコンと有線は2週分の合算ランキングで発表されていましたが、本家ベストテンでは放送に間に合わせるため、遅れて発表される合算ランキングを待てず、前週のランキングを使いまわすという暴挙(笑)に出ていました。また、ランキング作成および番組自体を1週お休みする年もあり、統一感のないものでした。当サイトでは「ランキング作成および1週お休み」、「年末年始の集計は2週分でもランキングは1週にする」を採用します。また、有線はGWも2週合算をしていますが、オリコンとラジオは通常通りですので、こちらは合算ランキングを2週に渡り採用しています。

<一部推定について>
有線、ラジオについてはオリコン誌からの情報ですが、掲載が1週飛んだり、94年3月以降は20位までの掲載が多くなったため、一部推定で順位付けをしています。2要素とも21~30位を推定で出した場合、総合ランキング全得点における推定率は2.36%(有線1.19%、ラジオ1.17%)となります。

<ハガキランキング自主作成について>
ハガキランキングを自主作成するにあたり、番組最後の3年間のハガキランキングを調査し、ジャンル別、歌手毎の傾向を反映させています。

・主な傾向
男性歌手>女性歌手
アイドル>ミュージシャン系>演歌
ハガキリクエストのようなコツコツした作業は女性ファンの方が得意なのでしょうか。
女性ファンを多く持つ歌手に有利な印象です。ジャニーズ系の圧倒的な強さをはじめ、熱狂的な女性固定ファンが頑張っているのがよく分かりました。

・出演に、積極的>消極的>拒否
ビーイング系…93年に入り急にTV出演しなくなりましたので、合わせてハガキも弱めています。
山下達郎、竹内まりや、中島みゆき…本人が出演に興味がなく、ファンも大人なため週間30位以内にほぼ登場させていません。
氷室京介、矢沢永吉…本人が出演拒否を表明しているなか、一部熱狂的ファンがハガキを送り続けるが弱めに設定しています。
長渕剛、サザンオールスターズ…出演拒否一歩手前なので弱めに設定しています。
とんねるず…元々ハガキ強いのですが、裏番組「みなさんのおかげです」出演中だったため弱くしています。
米米CLUB…この時代を代表する活躍でしたが、本家ベストテンにランクインした際出演拒否しています。トップテンも出演拒否でした。夜ヒットには出演していたので、ランキング系には出ないスタンスとみなし弱くしています。

・ランキング推移
売上で週間10位あたりがやっと、それも発売1週目がピークで2週目以降の落ち込みが激しいのが、90年代女性アイドルの特徴でした。ファンとしては総合ベストテン入りさせるため発売1~2週にハガキリクエストを集中させるという、ランキングの構造を熟知した行動に出ていたと考えます。ビジュアル系バンド、ジャニーズ以外の男性アイドルもこの傾向を持たせています。
それ以外の歌手は光GENJI、SMAPを除き3~5週目あたりにピークが来るよう設定しています。
また、ハガキに強い歌手で、他の3要素がロングヒットの状況であっても、ハガキの強さのせいで10位内に居座り続けるのは入れ替わりを促進し番組の鮮度を保つ事ができないため、ベストテン入りから長くても10週前後で徐々にフェードアウトするように調整しています。